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スタッフ日記 63 天野

株式会社 IKE THAILAND 様 タイ工場見学会

2020年2月11日 

天野 貴夫

訪問動機

前回、株式会社IKE 様の堺工場を見学させてもらいました。整理整頓と掃除が行き届いており、我々も学ぶ所が多く良いお手本になりました。子会社であるIKEタイ工場の方も移転し順調に稼働しているそうで、タイ法人と日本法人の違いや現地ワーカーをどのようにして指導しているのかを知りたく、今回の訪問となりました。

見どころ

・タイ工場の生産ラインと配置

・現地ワーカーの指導方法

・タイの町並み

感想

㈱IKEタイ工場はバンコク郊外にあり、とても広く明るい工場であると思いました。堺工場と同様に整理整頓がされており、機械もよく手入れされているように感じられました。

工場外観
工場内

                                       

農耕機関係の部品を製造する部門と工作機械を製作する分門と2つあり、売上は約30%が製造部、70%が製作部で利益率は製造部の方が良いが受注が不安定であり、製造部は安定した収益が見込まれるので拡大して行きたいとの事でした。

当日は3連休と云う事で本来なら休日にあたりますが、10名ほどの社員さんが出勤されていました。社員さんは全員で100名ほど雇用しているそうです。

タイ人のワーカーは国民性の違いからか、のんびりしているようにみえるのでノルマではないが目標の生産数値と現在の生産数値を表示しており、生産数値の見える化をして目標数値を定めていました。数値を現場に落とし込むのはいい事だと考え、当社でも出来ないか帰ってから思案する事にします。

作業風景
納品待ち リークテスター

機械製造部では受注された機械を設計から製造、組み立て、納品までほぼ全て自社で賄う技術力の高さがタイ工場を支える強みだと考えられます。人件費の高騰でタイでも機械化が予想され、製造機械の市場は拡大する見込みであります。機械製造部の高い技術力には需要があると考えられました。日本からの発注の商品「リークテスター」が納品前で説明を受けましたが、部品の調達や送料を含めると、タイ生産の方が高くなると説明を受けたのは以外でした。

 タイとベトナムの比較(JETRO発表)

  人工 日系企業 在留邦人
タイ 6,779万人 8,890(累計) 72,754 (2017年)
ベトナム 9,450万人 1,848 (2018年) 17,266 (2017年)

実習生の面接もありベトナムには5回ほど訪れています。同じ東南アジア地域で町並みや人々の生活環境も似ているように感じますが、交通事情や衛生面ではタイの方が整備されているように感じました。やはり公共の乗り物である電車やメトロが発展に大きく関わっていると考えられます。ベトナムには電車が無く、ホーチミン市民の足は125ccのバイクが多く、交通ルールも曖昧な為に常にどこかでクラクションが鳴り続けています。タイでは交通用が多いですけど、交通ルールの無視はあまり見れず、クラクションはあまり聞きませんでした。

 日系企業の進出もベトナムより4倍以上あり在留邦人もとても多いです。外国への進出にはいろいろな苦労をされたそうですが、温暖な気候、多い日本食店や安い物価など在留邦人には住みやすい所だと感じました。

 大型のショッピングモールに行き天井が無かったので露出のダクトを見学できました。TDC工法でハゼはミツイです。直管もミツイでした。使用している鉄板が日本と少し違います。花柄は無く全てゼロスパンの鉄板でした。ハゼをミツイからボタンパンチに変えると生産性の向上が期待できます。

謝辞

 お忙しい中、現地でのアテンドを含め、IKE THAILAND 南ゼネラルマネージャーには大変お世話になりました。また、チケットやホテルの手配をしてくださった ㈱IKE 南取締役にも感謝し、タイで得た感想や学びを生かして業務に励みたいと思います。ありがとうございました。

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