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スタッフ日記 23 天野

株式会社 西田惣染工場様 見学

動機

 西田さんの工場へ見学できる機会がでた。染め物の手法や手順など全くの無知で、染め物の工場への見学に興味を持った。

京都の染物屋さんで創業86年(昭和8年)とても歴史のある会社と聞いていたので、どういった手法で染め物をしているか普段はなかなか見学できないので、見学できる良い機会と思った。

感想

 初めに西田社長より会社の沿革や製品の説明をして頂いた。テーブルには鮮やかにプリントされたネクタイがあり、印刷の綺麗さ繊細さに驚いた。また、直径2cmほどの小型GPSがありこれを神社などのお守りに入れ、子供や老人なのどの位置情報を確認できる方法を考案されており、いろんなアイデアを考えられていた。

次に工場内を見学させて頂いた。京都での染め物と聞いて初めに思い浮かんだは、昔ながらの手法による手作業が多いと思い込んでいたが、実際には大規模な設備投資をし、機械化を推進していた。主に旗や幕などを製作されており、その工程も見学できた。

機械捺染の工程では旗を染色していた。染料の配合は全てデータ化されており再現性が高くなっていた。しかし、気温や湿度によって発色が違うらしくある程度の経験と勘が必要だと聞いた。真っ白な生地に絵柄や文字のスクリーンを乗せ染料を機械で伸ばしていく。表と裏を同じ手法で染めるので、少しのズレも許されないそうだ。両面に染料を乗せ乾燥させる。高温乾燥も必要で大型の乾燥機などあり工程も多い。

型糊引染のでは大きな幕を染められていた。機械に入りきらない大きさはこの工程になるそうだ。全て手作業だという事で技術や経験が必要だと感じた。

縫製の工程では縫製ができる業者が減っており西田惣染工場では新しく人を雇い入れ、縫製の方にも力を入れ、自社の強みにしたい。とおっしゃっていた。

インクジェット式の機械も見学させてもらった。かなり大掛かりな機械で、ほとんどの生地に綺麗に印刷できるそうだ。

まとめ

 京都の染物屋さんと聞いて手作業が多いと思っていたが、実際は機械化や設備投資によって製品を製作し品質を維持されていた。機械も多く大きな物が多いのでかなりの設備投資をされている印象だった。また、工場内は清掃されおり清潔な印象だった。見学途中に社員さん達も快く挨拶して説明して頂きとても好印象だった。西田社長のアイデアやB2BからB2Cに向けての取り組み、今後の戦略や展開にさらなる活躍が期待される。

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